志帥会訪中団奮闘記 その6

 ~戦争の高いコスト・ハルバ嶺の遺棄化学兵器処理事業の視察~

 訪中団の実質最終日は、瀋陽から高速鉄道で吉林省敦化市へ。そこからバスに揺られて2時間ほどの山中にある旧日本軍遺棄化学兵器処理事業の現場を視察しました。

 今回の訪中団のハイライトです。

 この事業は、概要、国際条約上の義務の履行として、日本政府が旧日本軍が捨てた化学兵器の砲弾を爆破などの手段により無害化処理を行うものです。
 終戦後、旧日本軍から引渡された化学兵器を、中国側がこのハルバ嶺の山中に埋設処理をしたものを、改めて発掘し、専門の設備で爆破処理を行っているものです。

 埋設現場は、テニスコート4~5面分くらいの広さの場所に建屋を立てて管理しておりますが、この狭い場所に推定20万~30万発が現に埋められ、そして、現在、発掘が行われています。
 発掘・回収の作業は、我が自衛隊OBの専門家が主に手作業で担っております。大変危険な「命がけ」の作業です。そして、爆破処理は国内メーカー2社により2つの方式で一日当たり「数発」程度の処理が実施されています。

 処理事業の現場は、中国の軍事施設の中にあり、息苦しい雰囲気に包まれています。管理棟の各所には、防毒マスクが用意されていました。

 本事業には、我が国国内でも、「そもそも論」や莫大な処理コストに対する強い批判や疑問が投げかけられることもありますが、現場を見た感想としては、現に目の前に20~30万発の遺棄化学兵器が埋まっており、これをそのままにして撤退はちょっと考えられず、かつ、「未だに数多の遺棄化学兵器が中国国内に存在し、それを処理するために気の遠くなるような危険な業務に身を投じている1,000名近くの同胞がいるという重い事実」(同僚議員談)から目をそらすべきでない、と思いました。

 現場を預かる我が方の責任者の
「終わりの見えない、気の遠くなるような困難な事業であるが、現場の私たちは二国間の取り決めや条約がある以上、粛々を作業を進めるしかない」
という悲壮な覚悟が胸に刺さりました。

【処理現場の管理棟】
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【日本政府の現場責任者からのブリーフィング】
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【団長として挨拶】
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【作業員の皆様とともにお昼ご飯をいただく】
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From 衆議院議員 長崎幸太郎 Facebookより


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