NHK交響楽団のソウル公演を応援 ~音楽は国の壁を突き抜ける~

 去る6月1日、韓国・ソウルにおいて行われたNHK交響楽団の公演に伺いました。日韓友好議員連盟会長の河村健夫先生、政策グループ・志帥会の二階俊博会長の同行です。
 安倍総理の素晴らしいメッセージもパンフレットに寄せられていました。
 公演の成否については、諸般の説明よりも、6月3日の中央日報(日本語版)に記載された以下の文章が極めて雄弁に語っていますので、ここに引用します。

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『 サッカーは戦争を中断させられるというが、音楽はどうだろうか。音楽が、紛争や怒りを鎮めることができるだろうか。1日午後8時、ソウルの「芸術の殿堂」コンサートホールに集まった韓国と日本の聴衆は、長い間の不和で刺々しくなった韓日関係を少しの間だけでも忘れることができた。2時間半あまりの音楽という垣根の中で、人間として生きていく悲しみと喜びに、一つになった。8年ぶりに来韓したNHK交響楽団は、ここ数年間で両国の間に浮上した長年の葛藤を、短くも太い平和の旋律で、一瞬にして飛ばしてしまった。

この日午後7時頃から音楽会場のロビーに集まり始めた韓日の音楽愛好家たちは、音楽の女神の翼のもと国境や国籍を忘却する準備ができていた。セウォル号惨事で4月と5月を苦しみながら過ごした隣人を慰めようとNHK交響楽団は音楽会の冒頭にバッハの『G線上のアリア』を演奏した。その重厚な追悼曲が終わるとすぐに団員らは、客席と1つになって深い黙祷で犠牲者の魂をたたえた。

来年、韓日の国交正常化50周年を迎える両国は、相当長い歴史にもかかわらず、最近まで全く気楽な隣国として過ごすことができなかった。文化が立ち上がって和解の雰囲気の造成に一助となってほしいというのが、今回の音楽会を主催した錦湖(クムホ)アシアナ文化財団・中央日報と日本国際交流基金の胸中だった。安倍晋三首相は書面で送ってきた祝辞で「音楽を通じた日本と韓国の交流が、今後さらに発展して行くことを願う」と明らかにした。
韓国を代表して観客を迎えたピアニストのソン・ヨルムと音楽大使を自認するNHK交響楽団の共演は、ドラマチックでうっとりとさせた。プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は、ソン・ヨルムのエネルギーあふれる打鍵とNHK交響楽団の熟練した演奏の間で火花が散るようだった。広上淳一の躍動的で繊細な指揮が交わり、とても華やいだ韓日音楽家のフォーラムが繰り広げられた。終わらない拍手の洗礼にソン・ヨルムは呼吸を整え、犠牲者を慰めるアンコール曲としてバッハの狩のカンタータの『羊は安んじて草を食む』をプレゼントした。抑制された感情で鍵盤を冷静に調整したソン・ヨルウムの演奏は、慰労で喉が渇いた聴衆に、むせび泣かずに悲哀を表わした特異な瞬間を経験させた。

NHK交響楽団はすでに1930年に世界で初めてマーラーの交響曲第4番を録音した、権威ある交響楽団だ。後半部の演奏曲目であるこのマーラー第4番で広上淳一は、ゆったりとした情熱で踊るように楽しみながらマーラーを料理した。第4楽章に登場したソプラノのローザ・フェオーラ(Rosa Feola)は、その歌詞に込められた意味を甘い声で伝えた。「地上には、この天上の音楽と比較できるのはない」。

止まないアンコールの要望に、指揮台から降りて挨拶した広上氏は、しばらくうろうろした。右靴が落ちたのだ。聴衆を笑わせたハプニングにも動じず、キム・ヒジョ編曲の『密陽(ミリャン)アリラン』で初夏の夜の興をかきたてた。友愛に渇望していた聴衆は、肩を揺らして調子を合わせた。音楽はため息よりも柔弱だが、時に鋼鉄より強いことを実感する瞬間だった。300人余りの日本の音楽愛好家が団体で来場した芸術の殿堂コンサートホールの屋根の下で、音楽は韓国と日本の国境を見事に壊してしまった。』

From 衆議院議員 長崎幸太郎Facebookより 長崎幸太郎事務所


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